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  ■10・31狭山集会
  

  無実の叫び60年の石川さん

   「再審無罪勝ち取るまで闘う」

  事実調べ・再審開始を

 一〇月三一日、東京・日比谷野外音楽堂において「無実の叫び六〇年! 東京高裁はインク鑑定の実施を! 事実調べ・再審開始を! 狭山事件の再審を求める市民集会」が同集会実行委員会の主催で開催された。全国各地から、多くの部落大衆、労働者、学生、市民が結集した。
 一三時、司会のあいさつで集会が開始された。開会あいさつに部落解放同盟中央本部委員長の西島藤彦さんが立った。「いよいよ最大の山場を迎えました。大野裁判長が今年の一二月をもって定年退官するという。なんとか大野裁判長のもとで、再審の門戸を開こう」と訴えた。
 昨年から全国各地で取り組まれてきた事実調べ、鑑定人尋問の実施を求める緊急署名は、これまでに五二万一七四五筆の署名が集まっている。東京高裁への署名・要請書の提出に代表団が出向くのを、拍手で送り出した。
 国会議員の発言につづいて、石川一雄さん、早智子さんが壇上に立ち、それぞれ発言した。
 石川一雄さんは、「再審で無罪を勝ち取るまでは、石川一雄は死にません!」と意気高く決意を明らかにした。そして「大野裁判長はどのような判断を下すか分かりませんが、最低でも事実調べをやるべきです。みなさんにも、ぜひ裁判所に対する要請行動を行ってほしい」と、再審を勝ち取るために共に闘うことを力強く訴えた。
 早智子さんは、「狭山事件の発生から六〇年、寺尾判決から四九年になります。なんとしても裁判所に鑑定人尋問をさせよう。無実の証拠はそろっています」と述べ、大野裁判長への事実調べ・鑑定人尋問の実施を要求していこうと呼びかけた。さらに、「袴田さんの再審が一〇月二七日に静岡地裁で始まりました。次は狭山です」と訴え、会場の参加者が拍手で応えた。
狭山弁護団が壇上にあがり、代表して竹下政行弁護士が発言した。竹下弁護士は「昨年八月に、鑑定人尋問と共に証拠開示も要求している。時間がかかっている点は申し訳ないが、検察の反論を放置するわけにはいかない。検察の反論をきっちり潰して、証拠開示もさせて、裁判所を説得していく」と一一月開催予定の三者協議に向けた決意を明らかにした。
 基調提案を部落解放同盟中央本部副委員長の片岡明幸さんがおこない、会場の参加者全員の拍手で確認した。
 「袴田再審に続け! 次は狭山だ!」と題した連帯アピールでは、袴田巌さんの姉の袴田秀子さん、「袴田巌さんを救援する清水・静岡市民の会」の山崎俊樹さん、足利事件冤罪被害者の菅家利和さん、東住吉事件冤罪被害者の青木恵子さん、湖東記念病院事件冤罪被害者の西山美佳さんがそれぞれ連帯発言をおこなった。
 狭山事件の再審を求める市民の会事務局長の鎌田慧さんは、「袴田さんも狭山も、メチャクチャな証拠のねつ造で無実の罪を背負わされてきました。この国は法治国家といえるのでしょうか」と警察・検察の犯罪を断罪し、「来年には再審の道すじをつけるために、力を合わせてがんばっていきましょう」と訴えた。
 集会アピールを部落解放中央共闘事務局長で日教組書記次長の小林美奈子さんが行い、閉会あいさつを部落解放同盟中央本部書記長の赤井隆史さんが行い、最後に参加者全員によるガンバロー三唱で集会が締めくくられた。
 集会後のデモ行進は、日比谷公園一周のコースで行われ、「東京高裁は事実調べ・再審開始を早急におこなえ」とシュプレヒコールを響かせた。


 


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