■11・13 千葉
市東さんの南台農地を守ろう!
耕作権裁判・千葉地裁デモ
千葉地裁包囲デモ
一一月一三日午後、市東さんの南台農地をめぐる耕作権裁判が開かれた。
三代約一〇〇年にわたって南台で農業を営んできた市東さんを、「不法耕作者」だとして、農地を奪い取ろうとする成田空港会社が起こしたこの裁判は、空港会社の「同意書」「境界確認書」など数々の文書捏造や、証拠隠しなどが次々と暴き出された結果、実に一七年の長期に及んでいたが、この日から人証調べの段階に入り、いよいよ大詰めを迎えることになった。
この間反対同盟は、今秋期の重要な闘いとして、市東さんの南台の畑を絶対に守り抜くこと、そのために耕作権裁判闘争、千葉地裁包囲デモへの結集を呼びかけてきた。
裁判に先立って、正午過ぎに千葉市中央公園において集会が開かれた。司会は反対同盟事務局の太郎良陽一さん。
反対同盟事務局の萩原富夫さんは発言の中で、「空港機能強化策」にもとづくB滑走路延長のための準備工事である東関東自動車道のトンネル化や、予定地住民の移転の開始、第三滑走路建設に向けた動きなど、主に三里塚現地の情勢について報告した。その上で、成田空港は地元住民に何の利益ももたらさない「迷惑施設」であるとともに、空港機能強化は、岸田政権による戦争に向けた動きと一体であり、軍事空港化を目論むものであると批判した。
萩原さんは最後に、「市東さんの農地を守り、軍事空港にさせないために、三里塚で闘い続けていく。千葉地裁に向けたデモを闘い、戦争反対を訴えていこう」と語り、発言を結んだ。
その後、動労千葉、関西実行委、「市東さんの農地取り上げに反対する会」が、それぞれ決意を明らかにしていった。
太郎良さんは、集会まとめの発言を行い、「パレスチナで、ウクライナで戦争が巻き起こり人民が虐殺されている。戦争に反対する闘いの一環として市東さんの農地を守る闘いに立ち上がろう」と語った。
最後に「市東さんの南台農地を守り抜くぞ!」「耕作権裁判闘争に勝利するぞ!」「空港機能強化粉砕!」と全体のシュプレヒコールで気勢を上げた後、千葉地裁に向けたデモに出発し、沿道の市民に耕作権裁判、三里塚闘争への支援・連帯を訴えていった。
参加者はデモ終了後、裁判傍聴闘争のために千葉地裁へと向かった。
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