共産主義者同盟（統一委員会）

　
　■12・20　沖縄
　
　辺野古新基地「代執行」反動判決弾劾！

　訴訟支援集会、傍聴闘争、弾劾集会

　一二月二〇日、福岡高裁那覇支部（裁判長三浦隆志）は、辺野古新基地「設計変更」承認を巡る代執行訴訟で、日帝国家権力（国交相）の意図を体現し、玉城デニー知事への承認を強制する不当極まりない「判決」を下した。断じて許せない、満身の怒りをもって糾弾する。
　同日夕刻、那覇市内県民ひろばにおいて「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」主催の「日本の地方自治と民主主義を守る沖縄県民集会」が開かれた。公判前にも裁判所向いの城岳公園で「代執行訴訟支援集会」が開かれ、午前中の五・四倍となった傍聴券抽選も含めて終日にわたる闘いが展開された。
　朝から北風と雨が降り続く中であったが、夕方の集会は結集した三〇〇名超の参加者（のべ六〇〇名）の怒りと決意で会場は熱気があふれた。主催者代表の糸数慶子共同代表（元参院議員）は開口一番「国に追従した沖縄差別判決だ」と糾弾し、「沖縄の誇りある自治と民意の実現のために闘い抜こう」と訴えた。「沖縄の自主性・自立性を侵害して新基地を強行する国の代執行は到底容認できない」とする玉城デニー知事のコメントが読み上げられると、会場は「そうだ！」の声で包まれた。辺野古弁護団の白充（ペク　チュン）弁護士は怒りも露わに判決文を徹底弾劾し、知事の不承認が「普天間基地危険性除去の公益性」を阻むというなら直ちに普天間基地を返せ！　と訴えた。つづいて、五名全員が参加した沖縄選出野党国会議員団（うりずんの会）を代表して、新垣邦男衆院議員と伊波洋一参院議員、さらに普天間爆音訴訟原告団の玉元事務局長、「県」議会与党三会派代表がそれぞれ怒りと決意の発言を行った。
　集会は最後に「私たちは、沖縄だけに過重な負担を強いる日米安保の不条理に対し、決して屈することなく、デニー知事を支え、日本の地方自治と民主主義を守るため最後まであきらめない」とするアピール文を採択し、ガンバロー三唱で新たな闘いへの決起を誓い合った。年末・年明けからの大浦湾埋立て工事を断固阻止しよう！