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 ■1・27 佐賀
 

 佐賀空港オスプレイ配備を阻止しよう

 ゲート前座り込み行動取り組まれる




 漁業者や農家などが行った町役場包囲などの闘いにより「県は佐賀空港を自衛隊と共用する考えは持っていない」と書いた『佐賀空港に関する公害防止協定』の『覚書付属資料一一』を反故にして、佐賀空港(佐賀市川副町)東側に陸上自衛隊佐賀駐屯地の建設工事が行われている。完成すれば、千葉県の陸自木更津駐屯地に暫定配備されている輸送機MV22オスプレイ一七機と、佐賀県の陸自目達原(めたばる)駐屯地の軍用ヘリコプター約五〇機が移駐する予定だ。
 これを阻止するため地権者である古賀初二さんたちは、『オスプレイ反対住民の会』を結成して、裁判闘争を始めた。裁判を支援する『オスプレイ裁判支援市民の会』が発足した。
 古賀さんたちは、二〇二三年一〇月二〇日、工事差し止めの仮処分を申し立て、同年一二月二〇日に本訴を起こした。仮処分を求める審尋は三回行われた。佐賀地裁は今年三月に決定を出す予定だ。
 二〇二四年一月二八日に新しい動きが始まった。佐賀市周辺住民の呼びかけに応じて佐賀、福岡、熊本、大分などから三〇人が、工事現場のゲート入り口で座り込みを行った。午前中、ダンプカーなどの工事車両の出入りを阻止した。この行動で工事を半日止めた。今後も継続していくことが呼びかけられている。
 翌二九日に『オスプレイ裁判支援市民の会』が開催した学習・交流会に参加した。
 九〇人が出席した学習会では、空港東側の敷地に雨水を一時的に溜める広さ七ヘクタールの池の建設を名目に大量の土砂が掘り出され、それを佐賀県は無償で防衛省に提供する契約を交わした新事実などが示された。
 陸自佐賀駐屯地の面積は三四・一ヘクタールだ。これは、三五ヘクタール以上の用地造成業を行う事業者に義務づけている佐賀県アセスメント条例から逃れるためだ。土砂を掘り出す貯留池七ヘクタールを合わせれば環境アセスの対象になる。だが佐賀県と防衛省九州防衛局は「二つの工事は、事業の目的が違う」ことを理由にして、住民が求める環境アセスメントを実施しようとはしない。
 このようなその場しのぎのやり方で押し進められている佐賀空港オスプレイ配備を阻止する動きは広がっている。地元住民と共に闘いを続けよう。

 


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