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■3・10 北九州 さよなら原発! 3・10北九州集会 小倉駅前までデモ行進 一三回目となる北九州での「さよなら原発集会」は、風もない好天に恵まれた。勝山公園での集会準備も、スムースに進んだ。公園内にのぼり旗やパネルをくくりつけたほか、会場のセンターに舞台とテントを設置。舞台の前と後方に「川内原発の六〇年運転を許すな」、「なくせ原発!許すな再稼働」と大書した横断幕を掲げた。 開催時間が近づくと参加者が公園内に集まって来たが、明らかに昨年よりも多い! 午後一時に集会がスタートした。 集会実行委の棚次代表は、「原発が爆発した時にどうなるのか、一三年前に皆さんご承知のとおり。しかも日本は地震大国で、度々地震が起きる。本当に原発は危険です。もう要りません。新しい原発を開発するんだなどと言っている政府を許しちゃいけない。これはもう、国民の願いです」と開会あいさつをした。 続いて深江事務局長が基調報告を行った。 「珠洲原発がもし計画どおりに作られ、稼働していたなら日本は終わっていた。志賀原発も、福島の事故を受けて一三年間止まっていたからこそ、燃料プールの温度も下がっていた。二つの幸運によって、私たちは今こうして反原発集会を出来ている。能登半島地震を「最後の教訓」としなければならない。今回はっきりしたのは、いつどこでどんな地震が起きるかは誰も分からないということ。今回、海中の活断層が見落とされていたし、予想を超える規模で動いた。また使用済み核燃料も行き場がない。核のゴミをこれ以上増やしてはならない。すべての原発廃止のその日まで、頑張って行きましょう」と呼びかけた。 原発なくそう九州玄海訴訟団の池上弁護士は、裁判の状況について報告。 「原告一万人を達成し、これまで四五回の口頭弁論を数えている。一方『二つの新たな安全神話』=自治体任せの避難計画と、汚染水の海洋放出が作られようとしていると思う。九電は再エネで生まれた電力を『出力制御』をして捨てている。ドイツが脱原発を達成し、台湾も来年達成するという中、私たちは何をしているんだろうか。政治を変えていくのは私たち、引き続きたたかって行きましょう」と述べました。 続く連帯発言では、二つの生協組織が自前の「市民発電所」の取り組みをアピールしたり、原発再稼働への反対と、過度に電気に依存した生活の見直しや再生可能エネルギーの活用などの立場を、明らかにした。参加した国会議員らからは、道路が寸断されて逃げることすら出来ない能登半島の被災地の状況が報告され、「こういうことが玄海、川内、伊方でも起きかねない、原発をゼロにして行かねばならない、九州で止めるべきは自然エネルギーじゃなくて原発だ」と力強い訴えが発せられた。 参加者は久々の五〇〇名超え、六〇〇名。集まったカンパは一〇万円を超え、発表されるとどよめきが起きた。 集会後は小倉駅前までのデモ行進を行った。好天の日曜日でもあり、沿道の反応はデモ隊に対して好意的だった。デモのコールが建物に反響する中、一緒にコールしてくれる若者たちがいた。わざわざバスの窓を開けて、こちらに手を振る人がいた。写真を撮る人も多数。様々な良い反応が見られ、参加者の気分も高揚した。 昨年末、ドバイでのCOP28で岸田はアメリカなど二一カ国とともに、原発の発電能力を今後三倍に増やすとぶち上げたが、そんな政府は世界的には圧倒的少数派でしかない。能登半島地震を受けて、反原発の声が再度高まらないわけがない。なし崩しの再稼働、原発回帰を許さぬ闘いを巻き起こそう! |
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