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 ■3・16 福島
 

 2024原発のない福島を!

 県民大集会に1100名

 



 三月一六日午後、福島市飯坂町のパルセいいざかで、「2024原発のない福島を! 県民大集会」が開かれ、県内外から一一〇〇名が参加した。主催は同集会実行委員会。
 一二時三〇分、集会開始前のアトラクションとして、「愛宕陣太鼓連響風組」の演奏が行われた。
 午後一時、司会を受け持った高校生平和大使二名の開会あいさつで集会が始まった。
 はじめに、能登半島地震および東日本大震災犠牲者に対し哀悼の意を表す一分間の黙とうが行われた。
 集会実行委員長の角田政志さんは、以下の趣旨で主催者あいさつを行った。元日の能登半島地震では、道路の寸断、家屋の倒壊が相次ぎ、避難も屋内退避もできない状況になった。もし志賀原発が再稼働していたならば、甚大な事故につながった可能性がある。二度と福島の悲劇を繰り返さないために、これからも福島の現状を発信し続けていかなければならない。昨年八月に政府は、漁業関係者をはじめとする県民の声を聴くことなく、「ALPS処理水」の海洋放出を強行した。事故から一三年が経ち、原発事故を直接見聞きしていない子供たちが増えている。福島第一原発事故で引き起こされた悲劇を再び起こさせないために、事故を風化させず、真実を次の世代に伝えていこう。
 「さようなら原発一〇〇〇万人アクション」の落合恵子さんからは、連帯のビデオメッセージが寄せられ、会場で上映された。
 「福島からの発信」として四人の県民の方からの報告があった。
 磐城森林管理署職員の佐藤晴夫さんは、被災当日の混乱状況や、県の七割を占める森林が一切除染されていない現状、事故前まで住んでいた楢葉町での稲作や山菜採り、川魚釣りなど、日常生活の一切が原発事故によって奪われたことを語った。
 「福島原発事故津島被害者原告団」団長の今野秀則さんは、高濃度の放射能汚染のため帰還困難区域となって一四年目となる浪江町津島地区の現状を語った。家屋は野生動物に荒らされ傷みが進み、田畑は森林化するなど地域の荒廃が進んでいることなど、復興再生とは未だほど遠い状態であること、このような過酷状況におかれた津島の住民は、国、東電を被告として、原状回復と損害賠償を求めて訴訟を闘っていることを報告した。
 南相馬にある絆診療所管理栄養士の鶴島綾子さんは、主に被災直後の入院患者を含めた避難の状況や、避難所や仮設住宅での食事提供や生活実態、健康被害などについての課題を語った。
 会津電力(株)特別顧問の佐藤彌右衛門さんは、絶対に壊れないと信じていた原発が事故を起こしたことをきっかけにして、原発にたよらず再生可能エネルギーによる電力供給を目指す会社を立ち上げたこと、そして、自分たちの住んでいる地域で水と食料とエネルギーを守らなければならないと語った。
 若者からの発言として、第二六代高校生平和大使など三名が活動報告を行った。
 「二〇二四県民大集会アピール」が読み上げられ、全体の拍手をもって確認された。
 最後に「福島を風化させるな!」と書かれた紙を参加者全体で掲げるパフォーマンスをもって集会は終了した。

 


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