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  ■6・9 大阪
  とめよう! 原発依存社会への暴走 大集会

  
地震も事故もまったなし




 六月九日(日)午後、「とめよう! 原発依存社会への暴走 大集会」が大阪のうつぼ公園で開催され、一四○○名が結集した。
 前段コンサートが行われる中、関西全域、全国からの参加者が続々と集まり、一三時から本集会が始まった。主催者挨拶の中嶋哲演さん(原子力発電に反対する福井県民会議)は、珠洲や小浜での原発建設をはじめ三○の地域で原発を阻止してきたことを思い起こせば、現状は変えられるとしつつ、「あとから来る者のために、山を川を海をきれいにしておくのだ」という詩の一節を朗読して紹介した。
 次に、「老朽原発うごかすな! 実行委員会」の木原壯林さんが、基調的な発言を行った。原発を止めようとする全国の闘いが能登半島地震での原発過酷事故の発生を食い止めたことを最初に述べた。能登半島地震は原発が過酷事故を起こしたら避難や屋内退避は不可能であることを教えているにもかかわらず、関電は能登半島に隣接する若狭での老朽原発の再稼働を強行し、司法もこれを黙認したこと、政府や電力会社は人の命より経済的利益を優先して、原発依存社会に向けて暴走していることを強く糾弾した。
 この日の集会では全国からの参加者が発言した。その先陣を切ったのは、珠洲原発の建設を阻止する闘いを先頭で担った北野進さん(志賀原発を廃炉に! 訴訟・原告団長)の報告だ。今回の地震で知人を失くし自身も避難生活を続ける中から来場した北野さんは、次のように語った。
 珠洲原発建設が阻止できていなければ、能登半島地震によって、奥能登の住民が現地に閉じ込められ被ばくする地獄が出現し、被害は全国に広がり、地球の環境問題にまでなっただろう。珠洲に原発がなくて良かった。だがまだ能登には志賀原発がある。今回の地震での被害の全容さえ不明である。
 発言の最後に、大衆行動がなければ、選挙も裁判も勝てないのだから、大阪で大きな声を上げるのに続き、六月三○日の金沢集会に広範に参加してほしい、また珠洲原発の建設予定地だった現地を実際に見に来てほしいと、熱烈に呼びかけた。
 ポテッカーアクションとカンパの呼びかけのあと、老朽原発と闘う福井からのオール福井反原発連絡会からの報告、東海第二原発首都圏連絡会からの報告、そして、老朽原発差し止め裁判を闘う人々からの報告が続いた。また、使用済み核燃料の発生源=原発をとめようのテーマで、青森と福井からの発言があった。この他、前日の六月八日に京都市内でデモと集会を行った核汚染水ストップ世界市民行進を代表して、韓国の李元栄さんが力強いアピールを行った。また、国と東電を相手に闘われている原発賠償京都訴訟原告団、労働者の力で原発をとめようという労働諸団体からの発言、全国からのメッセージや参加政党の紹介が行われ、最後に集会宣言が読み上げられ採択された。
 朝からときどき雨がぱらつく天候だったが、幸い酷くはならず、参加者はその後、御堂筋を難波に向かってデモに出発し、全員で元気に原発全廃の声を上げた。

 


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