共産主義者同盟(統一委員会)






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  ■7・6 沖縄
  ゲート前座り込み10年

  「人間の鎖」行動で新基地阻止の決起

  
第43回辺野古県民大行動に1200名

 


 七月六日、「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」主催による毎月第一土曜日を定例とする第四三回辺野古県民大行動が展開された。厳しい猛暑の中、一二〇〇名の労働者・市民が結集した。
 今回は、二〇一四年七月七日キャンプ・シュワブゲート前での工事車両阻止座り込み行動を開始してから満一〇年となることを期して、メインゲートから新工事車両ゲートまでの約一キロを結び「人間の鎖」抗議行動が行われた。初期の二四時間監視行動、「殺人鉄板」敷設、「県」警機動隊による暴力的排除・拘束、国道事務所による監視テント撤去策動……一〇年間の様々な闘いの場面が蘇る。
 第二部の集会では、稲嶺進共同代表(元名護市長)が主催者あいさつに立ち、「この一〇年だけでも、一六年うるま市での女性暴行殺人遺棄事件や名護市安部へのオスプレイ墜落事件等々、米軍による事件事故が続発してきた。昨年一二月に発生した米兵による女性暴行事件は半年もの間日米両政府によって隠蔽されてきた」、「日米による植民地支配が具現化している」と徹底糾弾した。また、「国との裁判では、司法・立法行政が手を組んで沖縄つぶしをし、代執行という暴挙までやり通した。さらには安和で事故も起きた。全てが政府によるずさんな計画と強権政治がなせるわざである」と弾劾し、「われわれは負けない。諦めない」と檄を飛ばした。
 集会では、玉城デニー知事からメッセージを受けたほか、ヘリ基地反対協、本部町・うるま市・糸満市の各島ぐるみ会議、山城博治現地闘争部長、「うりずんの会」国会議員、六月改選で当選した与党「県」議団などから決意表明がなされた。
 発言は、相次ぐ米兵による女性への性的暴行事件への怒りと「県」議選への政治的波及を恐れた国および「県」警の情報隠しへの糾弾の声が相次いだ。「被害者のプライバシー保護」を名目とした情報隠しへの怒りは、連日各地での抗議集会、各市町村議会での抗議決議、知事の国への直接抗議など、怒りは燎原の火の如く広まっている。政府の「情報伝達の改善」など欺瞞的な「収拾策」を許さず、日米地位協定改定―米軍基地撤去・安保粉砕へと突き進もう。
 また、六月二八日安和桟橋土砂搬出阻止抗議行動の現場で起きたダンプによる死傷事故についても、死亡した警備員のへの哀悼の意を表するとともに、国の強行な姿勢が生み出した必然の事故であると弾劾した。集会でも、重体となった被害者の親族が現状を報告し、最後まで闘うという気丈な決意を示して頂いた。
 炎天下の中集会は三〇分もオーバーしたが、参加者の熱気と決意そのままにガンバロー三唱で集会を閉じた。
 沖縄防衛局は六月一八日、八月一日より大浦湾軟弱地盤へのクイ打ち工事を開始すると通告し、大浦湾新護岸工事に向けた「県」との事前協議を一方的に打ち切った。そして、七月一日には「くい打ち試験」と称した準備作業を強行している。辺野古新基地阻止へ新たな決意で闘い抜こう。

 


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