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  ■7・27 大分
  レゾリュートドラゴン24反対

  
日出生台演習場に抗議行動
  




 七月二七日大分県日出生台演習場で、日米共同訓練レゾリュートドラゴン24に抗議する集会がおこなわれ、県内外から五〇人が参加して訓練中止せよと声をあげた。
 演習場ゲート前の道路は訓練前日なのに引っ切りなしに軍用車や戦車までが通行し、一般道が戦場化している。集会ではまず地元の報告があった。演習が始まってもいない三日前にオスプレイが湯布院上空を飛行し山奥のヘリパッドに離着陸を繰り返す訓練をしたり、米兵が観光に外出したりして、事前の規制や約束を破り傍若無人なふるまいで許せないと報告された。
 ピースリンク呉・岩国の方は、屋久島の墜落事故の原因も不明なオスプレイが飛ぶことの危険性と、呉の三菱造船の土地を国が買い取り、軍事拠点を作ろうとしていることを報告した。大分の方は、湯布院駐屯地に第二特科司令部がおかれることや大分分屯地の敷戸弾薬庫に九棟の大型弾薬庫が建設予定で、中国を狙う長距離ミサイルが住宅密集地に作られようとしていることを報告した。AWCも、佐賀空港のオスプレイ基地建設に対する闘いを報告した。集会の最後に抗議文を読み上げ、シュプレヒコールを上げた。
 レゾリュートドラゴン24は陸上自衛隊と米海兵隊の実動訓練だ。今年で四回目となり期間は七月二八日から八月七日まで。二〇二一年に始まり、二二年まで東北や北海道で実施され、沖縄からは米軍普天間基地所属のオスプレイなどが参加した。二三年に九州と山口県岩国、沖縄を舞台にした演習となり、陸自西部方面隊約五〇〇〇人、米側一四〇〇人が参加し、陸自のV22オスプレイが新石垣空港に初めて飛来した。今回は陸自が約五七〇〇人、米側三二〇〇人と最大規模で、日米両軍からオスプレイ八機が参加する。
 去年との違いは規模の拡大だけではない。日本側の体制が大きく変わった。今年三月二一日、陸自勝連分屯地に第七地対艦誘導弾(ミサイル)連隊が発足した。沖縄島に初めての陸自のミサイル部隊であり、奄美大島、宮古島、石垣島の部隊を束ねる「連隊本部」でもある。第七地対艦ミサイル連隊が初参加し、非発射の対艦戦闘訓練が実施される。同じ三月二一日に西部方面隊に第七連隊を配下に置く「第二特科団」も大分県湯布院駐屯地で編成された。また琉球弧でEABO作戦(遠征前進基地作戦)のための日米共同訓練をおこなう。米海兵隊のEABOとは、小規模の部隊を敵ミサイルの射程圏内にある複数の離島に展開させて攻撃拠点を確保しようという作戦である。攻撃と防御を切り替えながら島を奪い合う。訓練は沖縄島や伊江島、鳥島、宮古島、石垣島、与那国島などの自衛隊や海兵隊関連施設でなされ、そのほか岩国、熊本、大分、佐賀で行われる。
 琉球弧の島々の住民が巻き込まれる恐ろしい戦争のための訓練だ。政府は「台湾有事」を想定した「先島五市町村」の住民ら一二万人を九州と山口県への避難計画を示しているが、全員の避難は不可能だ。こんな戦争を絶対にやらせてはいけない。訓練は戦争挑発であり、やめさせなければならない。朝鮮民主主義人民共和国や中国人民を敵視するマスコミ報道や、先制攻撃もやれるという閣議決定は、侵略戦争をやる準備をしていることだ。私たちは再び日本に侵略戦争をおこさせてはならない。

 


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