共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

   
  ■8・10 沖縄
  米兵による少女性的暴行事件と 
  政府による隠ぺいを徹底糾弾!
  
オスプレイ飛行停止と普天間基地閉鎖を求めて
  2500名が総決起





 八月一〇日、宜野湾市内のドーム宜野湾で、「『欠陥機オスプレイの飛行停止と普天間飛行場の閉鎖・返還』を求め『米兵の少女暴行と政府による事件隠ぺい』を糾弾する沖縄県民大集会」が開かれた。連日の猛暑が続く中、二五〇〇名余の人々の総決起でドームはさらに熱気を増した。集会は、「第3次普天間米軍基地から爆音をなくす訴訟団」「第4次嘉手納基地爆音差止訴訟原告団」「辺野古新基地を造らせないオール沖縄会議」の三者によって呼びかけられた。
 〇四年八月一三日に起きた沖縄国際大学への米軍CH53D大型ヘリ墜落事件から二〇年、オスプレイ配備反対県民大会(一二年九月九日)から一二年。だが、MV22オスプレイ配備が強行され、ヘリ部品の落下事件、発がん性物質PFAS流出による生活用水や地下水の汚染、昼夜を問わない軍用機(外来機)の爆音増加など、政府の言う「基地負担の軽減」と真逆の現実がある。
 昨年一一月には、米空軍CV22オスプレイの屋久島沖での墜落、乗員八人全員死亡事故が起き一時飛行停止措置をとったが、今年三月一方的に飛行再開を強行した。オスプレイ機はギアボックスの故障により過去五年間で六〇件発生していたことも判明。米連邦議会での米軍高官の「リスクは完全になくなっていない」との証言もあるが、日米とも「設計と構造には問題がない」と強弁し、飛行訓練は激化している。
 このような軍事優先を強いる沖縄で、またしても米兵による少女性的暴行事件が発生したのだ。発生は昨年一二月クリスマスイブ。事件が発覚したのは今年六月二五日、マスコミ報道によるものだった。この間、県警や外務省は「プライバシー保護」を名目に沖縄「県」や関係自治体への通報をしなかったのだ。首相官邸も当初から把握していた。昨年一月から今年五月末までの間で、性的暴行事件が、ほかに四件存在することが新たに判明した。全国でも同様の案件が判明した。
 全貌が明らかになるにつれ、女性の尊厳と人権より「日米安保体制」を至上命題とする国家権力の悪辣さが浮き彫りになった。とくに今回は昨年一二月の辺野古新基地建設「代執行」、四月日米首脳会談(四月一〇日)、五月エマニュエル駐日米大使の与那国島訪問、そして六月沖縄「県」議選等々の日程と密接に関連した政治的反動的な動きに怒りを禁じ得ない。
 集会では、「オスプレイが配備されてから爆音がひどくなっている。今の状況を許してはならない。これからも声を上げ続けよう」(新垣清涼普天間爆音訴訟団長)、「復帰五〇年も過ぎたが、日米両国は一体となって沖縄に負担を押しつけている。宮古・八重山での自衛隊増強も加わり戦前の状況に危機感を覚える。やるべきことは沖縄から基地をなくすことだ」(新川秀清嘉手納爆音訴訟団長)、「米軍犯罪が相次いで発覚し、怒りに燃える日々だ。アメリカの機嫌を伺い県民や国民を守らない日本政府は民主主義国家とは言えない。日本国民よ目を覚ませ、現実を直視せよ!」(稲嶺進オール沖縄会議共同代表)と、主催三団体代表が怒りの総決起を訴えた。
 集会にかけつけた玉城デニー知事は、「沖縄県民が政府に声を上げていることは、間違いなく正当な方法であり、内容だ」と集会の意義を確認し、辺野古新基地阻止での「代執行」反動判決に触れ「今の司法の状況を真正面からとらえ、抗う手段はまだある。決して諦めず強く主張していこう」と述べ、満場の拍手の中「負きてーないびらんど!」(決して負けてはならないぞ!)と拳を突き上げた。
 発言は、市民・子育て代表として普天間基地隣接の緑が丘保育園や普天間第二小保護者でつくる「#コドソラ」代表の与那城千恵子さん、米軍性犯罪被害者キャサリン・ジェーン・フィシャーさん、沖縄選出国会議員団「うりずんの会」から新垣邦男衆院議員、高良鉄美参院議員、「県」議会与党議員団の儀保唯さんが登壇し、米軍による事件事故、性犯罪を許さない行動を呼びかけた。
 集会アピールの後、参加者全員で「飛ばすな! オスプレイ」「普天間飛行場閉鎖・返還」「許すな! 米兵の性暴力」「糾弾! 政府の事件隠ぺい」のプラカードを掲げ、唱和し、闘う決意を内外に示した。

 


Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.