共産主義者同盟(統一委員会)






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 ■9・23 福井
 
老朽原発動かすな! 高浜全国集会
 
地震も事故もまったなし



 九月二三日に福井県の原発集中地域の若狭・高浜で「老朽原発うごかすな! 高浜全国集会 地震も事故もまったなし」が行われ、全国からの参加で終日闘い抜いた。
 集会の前に、高浜原発前で抗議行動が闘われた。早朝から福井や京都をはじめ関西各地や名古屋から、貸し切りバス、マイクロバス、自家用車で参加した人々は音海展望台から高浜原発北ゲートまでデモを行ない、シュプレヒコールを上げた。高浜原発正門前では、美浜三号機、高浜一、二号機という五〇年近い老朽原発の即時停止と、まもなく老朽原発になる高浜三、四号機の稼働断念を求める申し入れ書が読み上げられ、関西電力と高浜原発側に手交された。
 午後からは、若狭高浜駅に近い高浜町文化会館の大ホールで、高浜全国集会が三六〇人の参加で開催された。
 原発を止めた元裁判官の樋口英明さんや地元福井と全国から十数名が順次登壇したり、ビデオメッセージを寄せたりした。思いのたけを訴えた集会の中で、やはり石川県珠洲市から参加した北野進さんの発言は、能登地震後の強い危機感に満ち溢れていて、聴く者の胸を打った。とりわけても本集会の前々日から前日にかけて石川県は未曽有の豪雨によって多くの人が亡くなり被災する状況になっていたからだ。この能登豪雨による甚大な被害のなかから会場に駆け付けた北野さんは、能登地震の教訓から何も学ばず嘘で固めて原発を建設・稼働し続ける国を糾弾し、私たちは自然災害への対応で手一杯だ! 原発は直ちに全廃せよ! と訴えた。
 またカンパの呼びかけで登壇した「老朽原発うごかすな! 実行委」メンバーが一〇年にわたる地元へのチラシ配布活動(アメーバデモ)の体験を報告したが、初期にはビラ配りに怒鳴った同じ住民が、先日チラシを受け取り反応を返してくれたという体験を通じて得た「人間は変わる」という確信も鮮烈だった。なぜなら実際にこの後、参加者たちは高浜町内を回るデモの中で、子どもたちやお年寄り、様々な年代の住民たちが、ハッとするような笑顔でデモ隊に手を振ってくれる姿をあちこちで目撃することになったからである。「今回は前回よりもっと手を振ってくれる住民が多かったね」と参加者同士言い合った。高浜町内デモは一時間におよび、けっこう長かったが、その疲れが吹っ飛ぶ体験だった。
 その他にも、集会にビデオメッセージの形で発言を送った青森や宮城県女川、新潟県柏崎刈羽、島根など遠隔地の原発立地からの訴えと、福井県地元と関西全域から参加した人々の発言によって、全国的な共同闘争が構築されてきていることがこの日の集会とデモを通じて強く実感できた。
 同実行委は一二月八日に大阪での全国集会を予定している。全国からの引き続く結集でさらに大きな闘いを実現していこう。

 


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