共産主義者同盟(統一委員会)






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 ■9・25 東京
 
次は狭山だ!
 再審開始の扉を開け石川さんの無罪かちとろう

 



 九月二五日、東京・台東区の台東区民会館において、「狭山事件の再審を求める東京集会」が狭山東京実行委員会の主催で開催された。会場には、部落解放同盟をはじめ、労働者・市民二一〇名が結集し、会場は熱気で充満した。
 狭山第三次再審請求は、正念場をむかえている。二〇二三年八月二九日、狭山弁護団は、「事実取調請求書」を裁判所に提出。これは、今まで提出してきた新証拠を作成してきた鑑定人のうち、特に重要な新証拠を作成した一一人の鑑定人の証人尋問と、有罪の決め手とされた「万年筆」について裁判所によるインク資料の鑑定を求めたものだ。
 本年八月二七日、第六一回目の三者協議が開かれた。三者協議において裁判所は、万年筆のインク資料がすべて検察官の手元にあることから、弁護側の鑑定実施への協力を検察官に要請。弁護団は、専門家によるインク資料の蛍光X線分析を実施し、新証拠として提出する準備を進めることにしている。今後は、鑑定人の証人尋問の採否が焦点となる。裁判官による事実調べ(証人尋問)・再審開始実現にむけて、重要な局面に入っている。
 午後六時三〇分、司会のあいさつで集会が開始された。主催者あいさつに、狭山東京実行委員会事務局長の桐田さんが立ち、「インターネット上など、部落差別は無くなっていません。部落差別をなくすことが大きな課題です。石川さんの無実をかちとる。あらゆる差別をなくそう」と訴えた。
 集会基調の提案を狭山東京実行委員会事務局次長の近藤さんが行った。基調では①事実調べの実現。②袴田無罪判決から次は狭山だ! 裁判所を動かす世論を地域・職場からつくりだそう。③再審法の改正を実現しよう。④袴田事件無罪判決、狭山事件事実調べ・再審開始、再審法の改正を実現させよう、の四点が提起された。とりわけ②において、袴田事件の再審判決が九月二六日に出される。「袴田無罪判決から次は狭山だ!」を合言葉に九月二六日から一〇月三一日までの全国狭山統一行動が全国各地で取り組まれる。一一月一日の日比谷野外音楽堂で開催される「狭山事件の再審を求める市民集会」への結集と、裁判所の再審開始にむけた扉を開ける世論形成にむけた地域・職場での取り組みを強化することが打ち出された。
 つぎに、第三次再審闘争の現状と課題と題した講演を片岡部落解放同盟中央本部副委員長が行った。講演では、鑑定人尋問の実施と、有罪の決め手とされた「発見万年筆」が被害者のものではないことが、インク成分の蛍光X線分析で明確であることなどが説明された。
 石川一雄さん、早智子さんからのビデオ・メッセージが上映された。石川一雄さんは、「元気で闘っていく」「再審法の改正が必要だ」と不屈の決意を明らかにした。早智子さんは、「半世紀を超える闘いになりました。いまだ冤罪がはれてない」。「検察は事実調べの実施の要求に応えるべき」と述べ、再審開始に向けたさらなる支援を訴えた。
 団体アピールでは、東京平和運動センター、東京教組、狭山青年共闘会議それぞれから連帯発言が行われた。
 集会決議の提案を同和問題に取り組む宗教教団東京地区連帯会議議長の真鍋さんが行い、集会まとめ・団結がんばろうを部落解放同盟東京都連合会執行委員長の飯塚さんが行い、盛況のうちに集会は締めくくられた。

 


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