共産主義者同盟(統一委員会)






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 ■10・13 三里塚
 
全国集会に480人結集
 
市東さんの農地守り抜く決意



 一〇月一三日、成田市赤坂公園の芝生広場において「成田拡張=軍事空港粉砕! 市東さんの農地を守ろう! 石破政権打倒! 10・13三里塚全国総決起集会」が全国から四八〇人の結集で闘われた。
 晴天の秋空のもと、反対同盟を先頭に労働者・学生・市民が続々と集まってくる。
 一一時、「市東さんの農地を守り抜くぞ」「石破政権を打倒するぞ」シュプレヒコールをあげて、二期阻止全国共闘主催の前段独自集会が開始された。司会が市東さんの耕作権裁判が九月三〇日で結審し、年内か年度内には判決が出される緊迫した情勢にあることを確認した。そして、日本反帝戦線三里塚現闘団、首都圏労共闘、関西、統一委員会行動隊が決意表明おこなった。最後にシュプレヒコールで締めくくり、本集会に臨んだ。
 正午、司会の木内敦子さんが、三里塚闘争がベトナム反戦を掲げて開始された歴史的経緯を振り返り、軍事空港反対、戦争反対を掲げて五八年闘い続けていることを確認し、集会を開始した。
 主催者あいさつに、伊藤信晴さんが立った。伊藤さんは、「芝山町が『空港との共存』を掲げている」が、空港機能拡張によって騒音地域が拡大するために住民が移転するなど、芝山町の住民にとっては廃村化であり、共存できないものとして空港が存在していることを暴露し徹底批判した。
 基調報告を萩原富夫さんが行った。基調報告では、①市東さんの営農を守り耕作権裁判に勝利しよう、②新たな巨大軍事空港建設を粉砕しよう、③農業と環境破壊の成田空港、④まとめとして、石破政権打倒、空港機能強化粉砕・空港廃港、と四点にわたって三里塚の闘争方針を提起し、参加者全員が万雷の拍手で基調報告を確認した。
 連帯あいさつでは動労千葉、関西実行委それぞれから発言がおこなわれた。
 「市東さんの農地を守ろう!」と題した発言の最初に、市東孝雄さんが登壇し、会場から歓声が沸き起こった。市東さんは、「一八年つづいた耕作権裁判は最終弁論をやり、あとは判決を待つだけです」と現状を報告した上で、「農地は命です。なにもこちらは悪いことはしていないと自負しています。誰が見てもこの裁判は負けるはずがない」と、空港会社側の不正を徹底弾劾した。
 「むかし北原さんがよく言っていました。『裁判は勝っていても、いざ判決になると三里塚は負けるんだ』と、しかし耕作権裁判だけは負けるわけにはいきません。闘う労働組合、市民・学生、国策と闘う沖縄、福島と三里塚は一つの闘いとして、これからも身体がつづくかぎり、畑を耕していきたい。それがいまの私の思いです。みなさんが野菜が美味しかったと感想を言ってくれることが、私の誇りの結晶です。どのような判決が出ようとも、これからも頑張っていきます」と不屈の闘魂で闘い続ける決意を明らかにした。会場の参加者は拍手と歓声で応えた。
 反対同盟顧問弁護団の発言では、一ノ瀬弁護士、遠藤弁護士、吉田弁護士が登壇し、「耕作権裁判は圧倒的に反対同盟側が勝っている」ことを明らかにし、どのような判決が出ようとも法廷内外を貫いて闘う決意を明らかにした。
 カンパアピールを宮本麻子さんが行い、川口真由美さんによる歌が披露された。
 福島からの反原発の訴えにつづいて、沖縄からの訴えに「市東さんの農地を守る沖縄の会」の川野さんが発言した。沖縄現地から二人が参加していることを報告。沖縄における三里塚勢力を拡大していくことを明らかにした。そして、石破政権の戦争攻撃を徹底批判し、辺野古新基地建設阻止闘争、琉球弧へのミサイル配備・自衛隊基地配備反対を闘う決意を明らかにした。
 住民・市民団体からのアピールを受け、共闘団体決意表明で、統一委員会が決意表明に立った。統一委員会の同志は、第一に、耕作権裁判が結審したが、断固として不当判決を許さないことを明らかにした。しかし、仮執行宣言付き反動判決が出された場合には、市東さん・反対同盟と共に昨年二月の天神峰強制執行阻止決戦を引き継いで、南台決戦に立ち上がることを宣言した。第二に、石破政権のアジア侵略反革命戦争体制構築を粉砕し、対中国の排外主義攻撃と対決する決意を表明した。第三に、一一月の2024岩国行動への結集を訴えた。アジア共同行動日本連と岩国労働者実が呼びかける岩国行動に結集し、イスラエルによるガザ虐殺戦争、ロシア・ウクライナ戦争が続く情勢の中で、反帝国際連帯、反戦反基地を共に闘い抜いていこうと呼びかけた。
 行動提起・デモコース説明・ガンバロー三唱を太郎良さんがおこない、本集会が締めくくられた。
 いよいよデモ行進だ。反対同盟を先頭に、赤坂公園からJR成田駅近くの公園までを意気高くデモ行進し、この日の闘争を終えた。

 


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