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■12・8 とめよう! 原発依存社会への暴走 関電包囲大集会に650名結集 一二月八日、関西電力本店前で行われた「とめよう! 原発依存社会への暴走 関電包囲大集会」に、約六五〇人が集まった。 集会を主催した「老朽原発うごかすな! 実行委員会」を代表して、福井県小浜市の中嶌哲演さんは次のように訴えた。「関西電力の一一基の原発のうち四基は福島事故以後廃炉になったが、七基がフル稼働し、使用済み核燃料を増やし続けている。いまや若狭は原発銀座から核のごみ銀座に変貌しつつある。いま国内の全原発を止めても、すでに広島原爆の一二〇万発分の死の灰が累積している。自公政権が廃案にした原発ゼロ法案を新たに国会に提出し、全国の団体・個人が大同団結し、各野党も連携を強めていこう」。 続いて、前米原市長の平尾道雄さんが次のように発言した。「世界の科学や技術をもってしても原子力エネルギーは制御できない。いまも原子力緊急事態宣言は解除されておらず、汚染水も止まっていない。デブリの撤去もまったく進んでいない。能登半島地震は原発の存在の恐怖をあらためて感じさせた」。「避難計画は実態をもたない。薄っぺらでごまかしの原子力行政を糾弾しなければならない。お金と利権にまみれた原発政治をやめさせ、私たちの未来をつくろう」。 木原壯林さんは発言のなかで、先の衆議院選挙の結果に触れた上で、次のように訴えた。「労使協調の電力労連に依拠する国民民主党は自公との部分連合で原発推進を先導しようとしている。しかし、政治的思惑、経済的利益で原発関連技術が急に向上することはなく、原発推進に進めば進むほど過酷事故の危険性は高まる。市民の行動の高揚によって、原発のない人の命と尊厳が大切にされる社会を展望しよう」。 さらに、青森の核燃料廃棄物搬入阻止実行委員会の中道雅史さん、井戸謙一弁護士、裁判闘争を闘う団体、政党、労働組合のアピールなどが続いた。 集会アピールを採択し、関電本社に向けたシュプレヒコールで集会は締めくくられた。参加者はその後、西梅田公園に移動して、そこからデモ行進に出発した。「老朽原発を動かすな」、「使用済み核燃料を増やすな」、「すべての原発を廃炉に」などのシュプレヒコールが街頭に響いた。 |
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