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■2・26 京都 関西生コン弾圧 京都地裁で無罪を勝ち取る! 二月二六日午前八時三〇分、京都地方裁判所前には二〇〇名を超す労働者市民が駆けつけ、「労働組合つぶしの大弾圧を許さない! 京滋実行委員会」が呼びかけた門前アピール行動に参加した。札幌、東京、東海、兵庫、滋賀・大阪の各地の支援する会や反弾圧実行委がそれぞれ「裁判所憲法二八条に基づく公正な判決を求める」などのアピールを行い、関西生コン弾圧事件の判決に臨んだ。 大阪広域協同組合(業者団体)の動員で傍聴券抽選には約三〇〇名が並び、関西生コンを支援する労働者・市民もほぼ同数が傍聴券抽選に参加した。京都地裁一〇一号大法廷は約七〇席だが、広域協の動員メンバーは抽選が終わると引き上げてしまい、傍聴席は空席が目立つ。 この裁判は三つの事件を合わせて湯川委員長と武元委員長の二人を被告としたものだ。検察は二〇二四年六月の論告で、二人の被告にそれぞれ懲役一〇年というとんでもない求刑を行っていた。 第一はベストライナー事件(二〇一四年)、第二は近畿生コン事件(二〇一六年)、第三は加茂生コン事件(二)で、いずれもストライキの解決金や事業所廃業に際して退職金代わりにミキサー車の譲渡を求めたことなどを「恐喝」として犯罪化したものだ。 判決は、まず関西生コン支部が産別労組であると定義した上で「ストライキをはじめとする争議行為はその性質上、労働組合が使用者に一定の圧力をかけ主張を貫徹することを目的とする行為で、業務の正常な運営を阻害することはもともと当然に予定されているものだ」と指摘して「要求行為が脅迫に該当するとはいえず、犯罪の証明がない」などとした。正当な労働組合活動の刑事免責を踏まえた、まっとうな判決だといえる。他にも、丁寧な事実認定の上に、当時の京都協組(経営団体)と関生支部の経緯を踏まえ、脅した事実がないので「恐喝」は成り立たないと退けた。 検察は、関西生コン支部=「反社」との決めつけの上に、ストライキや監視行動、事業所閉鎖による解雇での退職金要求などを「経営者を脅した」として恐喝事件に仕立て上げたが、判決ではことごとく退けられ、そもそも犯罪に当たる行為がなかったと判断された。完全無罪といえる。 「労働組合つぶしの大弾圧を許さない! 京滋実行委員会」は、検察に控訴しないように求める緊急請願を呼びかけ、二月二八日に二〇三通の請願書を京都地方検察庁に提出した。 二〇一八年夏から始まった全日本建設運輸連帯労働組合関西生コン支部への一連の弾圧事件で、地裁段階の裁判はこれが最後となる。大津第二次事件や加茂生コン事件(一)が大阪高裁で大詰めを迎えている。この一連の弾圧は四府県の警察と検察が連携して労働組合つぶしを狙った権力犯罪だ。多くの犠牲を払った関西生コン支部の仲間と共に労働運動の発展をかけた反転攻勢が求められている。全力で奮闘しよう。 |
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