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     3月15日 千葉

  反対同盟弁護団、第三誘導路の不当性を暴露

          第三誘導路第23回口頭弁論


 

 三月十五日千葉地裁(阪本勝裁判長)で、第三誘導路裁判第二十三回口頭弁論が開かれた。三十名が駆けつけ、反対同盟とともにたたかった。
 前回十二月二十二日の弁論の直前に裁判長が交代したので、本日の法廷で弁論更新の意見陳述を行った。八名の弁護士が各受け持ち分野で第三誘導路の不当性を暴露した。阪本裁判長は、傍聴席から起こる合いの手をいちいち咎めていた。
 国と空港会社から先日出された準備書面は、市東さんを憎悪し、原告適格がないことを主張している。一方的に空港計画を持ってきて、敷地内の線を引き、「強制収用されるべき土地であるから、敷地内に住んでいる人は騒音防止法の保護の対象外だ」、「騒音があることを分かっていて実家に戻ってきたのだろう。住む権利はない」と暴論を吐いている。
 「出て行くか、でなければ騒音地獄で死ね」という市東さんを愚弄した言い草だ。市東さんは、お祖父さんがこの土地を開拓した。亡くなった父・東市さんの遺志をつぎ、天神峰に戻ってきた。事業認定が失効し、強制収用されることはないということも、帰省した理由の一つだった。後からやってきた空港が我が物顔で、「空港敷地だから出て行け」などと言えるものか!舐めるな!
 国と空港会社は原告適格を持ちだして、裁判を終わらせようと画策した。反対同盟弁護団は、裁判を終わらせないため、団結してたたかった。準備書面(十九)を提出し、国の許可処分の取り消しを求める、請求原因の追加を行った。二〇〇六年の暫定滑走路北延伸の許可処分が、シカゴ条約、憲法に違反していることを主張、違憲・違法があるので、許可処分は取り消すべきだというものである。三千五百メートルの長い滑走路は、軍用機が飛ぶために必要である。成田空港は、有事にも平時にも、米軍・自衛隊が使う軍事空港になっている。憲法九条に違反している。次回までに、差別的な国の準備書面に対し、徹底した反論を行う予定である。
 公判終了後、弁護士会館で報告会が持たれた。弁護団は、「三里塚のすべての裁判は、市東さんの農地強奪阻止のたたかいと一体となってたたかうものだ」、「厚木基地の騒音が違法だとの判決を活用し、松井教授の騒音調査の分析をもとにたたかいぬく」と、解説した。
 その後千葉市街で最高裁五万人署名活動を行い、百二十筆の協力を得た。不当判決を阻止するため、三・二七現地闘争、署名活動をたたかいぬこう。


 

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