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     3月27日 千葉

   三里塚全国総決起集会

          成田市赤坂公園に720名結集


 

 三月二十七日、成田市・赤坂公園において「最高裁による強制収用許すな! 第三滑走路粉砕! 安倍政権打倒! 3・27三里塚全国総決起集会」が三里塚芝山連合空港反対同盟の主催でたたかいぬかれた。市東さんの農地法裁判が最高裁段階にあり、農地強奪攻撃といかに対決するかという状況の中での緊張感のある全国集会であった。全国から七百二十名の労働者人民が結集した。

 前段独自集会

 会場の赤坂公園に到着した二期阻止全国共闘と統一委員会の部隊は、午前十一時過ぎから、本集会にむけた前段独自集会を開始した。司会の日本反帝戦線の同志が、市東さんの農地を守り抜くこと、五月伊勢志摩サミット粉砕闘争と沖縄闘争に決起すること、原発再稼働阻止闘争をたかかうことなどの基調を提起した。そして、三里塚現闘団、九州・山口、関西、首都圏労共闘、学生それぞれから決意表明がおこなわれ、最後に全体でシュプレヒコールをあげ、本集会にのぞんだ。

 農地を守り抜く決意うち固める

 正午すぎ、はじめにフリートークから集会は開始された。結集した諸団体から次々と決意が表明された。発言に立った統一委員会の同志は、①農地法裁判、耕作権裁判の勝利を通して市東さんの農地を守りぬく。空港の二十四時間化、B滑走路の延伸、空港機能強化をもくろむ成田空港会社の攻撃と断固として対決していく。②五月伊勢志摩サミットに対し、左派共闘を推進し反帝政治闘争としてサミット粉砕現地闘争に決起していく。「対テロ」戦争、あるいは朝鮮戦争に身構える帝国主義の強盗会談に対し、労働者階級人民の利害を対置し、帝国主義打倒、安倍政権打倒をかかげた政治決起をたたかう。③沖縄における普天間基地撤去、辺野古新基地建設阻止をたたかい抜く沖縄人民と連帯して沖縄―「本土」を貫いて米軍基地撤去、日米安保粉砕をたたかう。④原発再稼働を許さず、反原発闘争に決起することなどの政治闘争方針を宣言した。
 十二時半過ぎ、司会の木内敦子さんのあいさつで本集会が開始された。はじめに、北原鉱治事務局長のメッセージを木内さんが代読した。「市東孝雄さんを農民として生きられなくする、農地取り上げの攻撃を打ち破ろう。農地法を使った農地取り上げ、これほどの理不尽はありません。最高裁に入った農地法裁判で、大谷武彦裁判長を包囲し、反動判決を出させない、五万人署名を集めよう」という訴えを集会参加者全員の万雷の拍手で確認した。
 つづいて主催者あいさつに萩原富夫さんが立った。萩原さんは、決戦に突入した市東さんの農地死守のたたかいを、五万人署名の推進、裁判闘争、三里塚現地闘争を一体に進め、三里塚のたたかいをさらに全国の農民、労働者人民に訴えていく方針を明らかにした。「安倍政権が軍事と戦争にカネをつぎ込んで、武器や原発も輸出するという、ほんとうに『金儲け第一』の政治を進めている。こんな政治はもううんざりだ。『農地は命』市東さんのたたかいは、命を奪う安倍政治とのたたかいです」と三里塚闘争を、安倍政権打倒闘争としてたたかうことを明らかにした。さらに三里塚闘争が五十周年という節目を迎えるにあたって、7・3東京集会を開催し、多くの労働者人民の三里塚への決起をかちとっていこうと訴えた。
 連帯のあいさつでは、動労千葉、関西新空港反対住民、全日本建設運輸連帯労働組合関西地区生コン支部が発言した。
 つぎに「第一部、福島・沖縄・三里塚をひとつに」と題して福島から椎名さん、沖縄からは名護市議会議員の川野純治さんが発言した。川野さんは、三月十三日のキャンプシュワブ海軍水兵による女性暴行事件を徹底弾劾し、「もはや、米軍のいう、飲酒禁止や外出禁止、こんなものではだめだ! 全ゲート封鎖、全基地撤去だ。日米安保を改訂せよ。日米安保地位協定を改定し、日米安保を粉砕してく、このことが根本問題だ」と怒りの発言をおこなった。さらに辺野古情勢について、沖縄―「本土」を貫くたたかいによって、「ついに安倍政権は妥協を余儀なくされ、辺野古工事は中断という画期的な地平をかちとることができた」「しかし、和解合意を出した福岡高裁那覇支部長は市東さんの農地を取り上げた多見谷です。和解合意は『暫定の中断』であり、基地建設中止ではないのです」と、沖縄―三里塚とつながるたたかいを作りだし市東さんの農地を守り抜くたたかいと辺野古新基地建設阻止のたたかいをともにたたかおうと訴えた。
 宮本麻子さんのカンパアピールにつづいて、反対同盟の歌の演奏がおこなわれた。
 集会第二部は、「農地裁判闘争勝利への決意」と題して、市東孝雄さん、反対同盟顧問弁護団、市東さんの農地取り上げに反対する会、全国農民会議から発言がおこなわれた。
 壇上に立った市東孝雄さんは、「成田でも、安倍の戦争法を打ち砕くたたかいを、成田空港を軍事空港にさせないそういうたたかいとしてたたかいます。沖縄、反原発など国策とたたかっている幅広い人たちとの連携をはかりながら、沖縄、福島、三里塚の想いをひとつにして、ともにたたかっていこうと思います」と決意を明らかにした。
 集会宣言を反対同盟伊藤信晴さんが読み上げ、参加者全員の拍手で確認。反対同盟太郎良陽一さんのデモ説明とガンバロー三唱で集会をしめくくり、いよいよデモ行進だ。
 反対同盟を先頭に、市東さんの農地死守と空港廃港を訴えながら、成田市内を力強くデモ行進した。



 

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