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     5月3日 東京

    有明憲法集会

   二度目の総がかり統一行動に五万余


 

 憲法記念日の五月三日、東京臨海広域防災公園において「明日を決めるのは私たち 平和といのちと人権を! 5・3憲法集会」が開かれ、昨年を上回る五万人が参加した。主催は同集会実行委。昨年横浜での憲法集会につづいて二度目の総がかり統一行動である。
 集会参加に先立ち、アジア共同行動・首都圏は、十一時から会場入り口付近で「集団的自衛権法制化阻止・安倍たおせ! 反戦実行委員会(安倍たおせ! 反戦実)」の仲間と共に、伊勢志摩サミット反対闘争への参加をよびかけるビラまきを行った。用意したビラを短時間でまき終えた後、本集会へと合流した。
 会場では、制服向上委員会や、きたがわてつさん、古謝美佐子さんのコンサートなど、プレ企画が催されており、広大な会場はすでに多くの労働者人民で埋め尽くされている。
 午後一時より、制服向上委員会・齋藤さんの司会で開会が宣言された。その間も強い海風が吹く中、組合旗や市民団体の旗や幟(のぼり)をなびかせながら、続々と労働者人民が結集してくる。メインステージは最後尾から数百メートル先となり、壇上の人は豆粒にしか見えないほどの大結集だ。
 はじめに「解釈で憲法9条壊すな! 実行委員会」の高田健さんが、「昨年横浜で行われた憲法集会は二〇一五年安保闘争の巨大な幕開けとなりました。七月参院選で自公の三分の二以上の議席確保を阻止し、安倍内閣の退陣を実現しよう。六月五日国会包囲大闘争に結集しよう。沖縄・辺野古の新基地建設を阻止しよう。原発再稼動反対の広範な運動を巻き起こそう。貧困と格差を拡大する悪政に反対しよう。本日の集会を契機に、二〇一六年安保闘争の巨大な飛躍を共にかちとろう」と開会あいさつを述べた。
 つづいて、ゲストのあいさつとして、高校生平和大使の白鳥亜美さん、辺野古基金共同代表の菅原文子さんらが登壇した。従軍記者を経験した百一歳のジャーナリストむのたけじさんは「戦争はいったん始まってしまったら誰にも止めることは出来ない。私たちは明治憲法下では臣民、すなわち天皇の家来だった。戦争に反対すれば治安維持法によって無期懲役や死刑にされた。戦争を阻止するためにとことん頑張りましょう」と語った。
 カンパアピールをはさんで、議会内野党四党の党首クラスからのあいさつがあり、いずれの政党の発言も野党共闘と候補者一本化、参院選での必勝を呼びかけるものであった。
 次に「解釈で憲法9条壊すな! 実行委員会」の菱山さんは「本日の五・三憲法集会から、安倍政権退陣の口火を切ろう」と呼びかけた。そして参加者全員で「戦争法は今すぐ廃止!」「安倍政権は直ちに退陣!」など、菱山さんのコールに合わせながら、配布されたプラカードをかかげるパフォーマンスが行われた。
 その後、辺野古新基地建設反対闘争や原発再稼動阻止闘争、反TPPなどとたたかう人士十人からのリレートークが行われた。沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの青木さんは「宮古・八重山などへの自衛隊配備など沖縄が軍事要塞化されようとしている。戦争法廃止と沖縄の新基地建設阻止を一体のものとしてたたかおう」と語った。
 また、朝鮮高校生は「日本政府は地方自治体に朝鮮学校への補助金見直しを要求するかのような通知を送った。結果、補助金を停止した自治体が出てきている。『朝鮮が核実験をした』『ミサイルを打ち上げた』と日本のマスコミが騒ぎ立てるたびに、私たちへのヘイトスピーチや嫌がらせが行われる。私たちは日本政府の非人道的な差別に負けることなく力強い在日同胞社会を築いていく」と語った。
 最後に「戦争させない 1000人委員会」の福山さんからの行動提起を受けた後、二コースに分かれてのパレード(デモ)が行われた。道行く人々に戦争法廃止、安倍政権打倒を呼びかけていった。
 多くの発言者が、七月参院選を決戦として位置付けていることが特徴的であった。だが二〇一五安保闘争の巨大な高揚を切り拓いたのは、議会内野党の国会論戦や、学者や知識人らの発言ではない。たたかいの主役は、安倍政権の暴走に憤り、国会前へと陸続と直接行動に立ちあがった無数の労働者階級人民なのだ。
 本集会の空前の大結集を突破口にして、安倍政権を打倒する左派勢力の共闘と、労働者階級人民のさらなる大衆的直接行動への決起を促進し、二〇一六安保闘争をたたかいぬいていかなければならない。

 

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