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     7月31日 東京

   辺野古新基地建設断念を求める全国交流集会
     
     四つの分科会と全体会で沖縄現地につながる闘い確認


 

 七月三十一日、「止めよう! 辺野古埋立て国会包囲実行委員会」の主催で「辺野古新基地建設断念を求める7・31全国交流集会」が開催された。
 七月参議院選後、安倍政権は辺野古埋立て承認取り消しの違法確認訴訟提訴に踏み切り、さらには高江に機動隊の暴力をもちいて工事強行に出てきた。この暴挙を許さないと、会場には多くの労働者人民が結集した。
 午前中、全電通会館と連合会館の二つの会場で、第一分科会「職場・地域からの闘いの報告と交流」第二分科会「どの故郷にも戦争に使う土砂は一粒もない」第三分科会「地方自治―私たちの街から沖縄に繋がる―」第四分科会「環境破壊を許さない!」の四つの分科会が開催された。
 午後には、全電通会館ホールにおいて、全体会が開催され会場に入り切れないほどの六百人が結集した。
 午後一時半過ぎ、司会の「単なる学習集会ではなく、辺野古・高江現地の闘いにつながる集会にしよう」というあいさつで集会が開始された。
 つづいて、基調が沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの木村辰彦さんより提起された。木村さんは、まず辺野古・高江が一気に緊迫の状況になっていることを報告した。基調では「沖縄では、基地があるがゆえに起こった女性殺害事件を契機に、県民の怒りと悲しみは限界を越えた」「六月の県議選での翁長与党の前進、七月参議院選挙での伊波洋一氏の十万票差での圧勝。日本政府に対して、県民の辺野古新基地建設反対、米軍基地撤去の揺るがぬ、強固な民意を示した」と沖縄の闘いが安倍政権に「NO」を突きつけていることを明らかにした。そして、安倍政権による辺野古埋立て承認取り消しの違法確認訴訟提訴と、高江ヘリパッド建設工事再開に対して「沖縄がどんなに反対しても、力ずくで県民の民意を押しつぶす。基地建設を強行する沖縄差別政策であり、絶対に許せない」「沖縄と全国の力を一つにして、辺野古新基地建設阻止、そして高江ヘリパッド建設阻止に向けて全力をあげて闘って」いこうと訴えた。
 つづいてジャーナリストの高野孟さんは、「辺野古をめぐる米国の動向」と題して講演した。高野さんは、南沙諸島、釣魚諸島問題をいかにも「軍事衝突寸前の緊張状態」であるかのように喧伝しているのが日米両政府であり、そのことを利用して、戦争法や日米軍事一体化が「正当化」されようとしていることの欺まんを明らかにした。
 白藤博行さん(専修大学教授)は、「辺野古の地方自治」と題して講演した。白藤さんは、「地方自治」が戦後憲法の「非軍事化・民主化」の要の位置におかれた経緯を説明し、安倍政権が辺野古新基地建設をめぐって沖縄に対して起こしている訴訟は、現憲法をないがしろにするものであることを明らかにした。
 次に、分科会の報告がおこなわれた。第一分科会「職場・地域からの闘いの報告と交流」からは、沖縄の闘いにつながる反戦・反基地の神奈川・岩国・横田の地域の闘いの報告や、労働組合の取り組みの報告がおこなわれた。第二分科会「どの故郷にも戦争に使う土砂は一粒もない」からは、辺野古の海を埋め立てるために、西日本各地の採石場から土砂が供給されようとしているが、それは、搬出される地域と辺野古の海の両方の環境破壊になることが明らかにされた。第三分科会「地方自治―私たちの街から沖縄に繋がる―」からは、安倍政権の改憲の動きとして、沖縄の地方自治を無視して辺野古新基地建設が強行されていること、それは、沖縄にかぎったことではなく全国的な問題であることが述べられ、練馬区や武蔵野市など沖縄につながる地域での取り組みが報告された。第四分科会「環境破壊を許さない」からは、公有水面埋立承認の誤りについて説明された。
 休憩をはさんで、ライブ演奏がおこなわれた。つづいて特別報告では、岩国の闘いの報告をピースリンク広島・呉・岩国世話人の新田秀樹さん、土砂搬出反対の報告を阿部悦子さん(環瀬戸内海会議)がそれぞれおこなった。
 つぎに、「公有水面埋立承認の誤り」と題した講演を桜井国俊さん(沖縄大学名誉教授 沖縄環境ネットワーク世話人)がおこない、辺野古・高江の報告を仲村善幸さん(名護市議、ヘリ基地反対協事務局長)がおこなった。
 つづいて、伊波洋一参議院議員が登壇すると会場から拍手がわきおこった。伊波さんは、「普天間基地の危険性を日本政府は強調するが、その危険性を作り出したのは日米両政府であり、危険性を容認してきたのは日本政府」だと指摘し、日本政府は「沖縄米軍基地の中にいる」と弾劾した。
 まとめと行動提起を沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲尊さんがおこない、辺野古新基地建設阻止、高江ヘリパッド工事阻止の現地支援の闘い、土砂問題など八月、九月の闘いの方針を提起した。集会の最後に、参加者全員の団結ガンバローで集会は締めくくられた。



 

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