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     8月5日 沖縄

   辺野古裁判事前集会にオール沖縄1500が決起

   
安倍政権の恫喝と分断攻撃を許すな!
     

 

 八月五日午後一時より、福岡高裁那覇支部前の城岳公園で、オール沖縄会議呼びかけの「オール沖縄で翁長知事を支え、辺野古裁判に勝利する第一回口頭弁論事前集会」が開催された。途中雨が降る中ではあったが、千五百名が結集し、公園内は熱気であふれかえった。
 事前集会には、オール沖縄の照屋寛徳・玉城デニー・赤嶺政賢・仲里利信衆議院議員、糸数慶子参議院議員と今参院選で勝利した伊波洋一参議院議員のオール沖縄国会議員団が勢ぞろい。とくに糸数・伊波両議員で参院会派「沖縄の風」を結成したことが伝えられると会場は大声援が飛び交った。辺野古新基地建設阻止! 沖縄の民意はまさに不動のものだ。
 各弁士は次々に、安倍政権の不当性を訴え、高江と辺野古のたたかいの連帯も合わせて訴えた。また前日に、官房長官・菅が「辺野古新基地建設工事が遅れれば予算が少なくなるのは当然」と、封印していた「基地と沖縄(振興)予算のリンク論」を公然と明言したことにも触れ、「オナガ包囲」の分断と恫喝の沖縄差別に怒りが集中した。
 指笛と拍手の中、登壇した翁長知事は、「代執行訴訟の際は若干緊張もあったが、今日これだけの支援者を得て万人の力を得た」と開口一番発言した。そして「沖縄の民意と地方自治を守る正義をもって、子や孫の時代に引き継げる責任を果たそう」と力強く訴え、満場のオナガコールの中、法廷へ送り出された。
 今回の国の「違法確認訴訟」は、翁長知事による辺野古埋め立て承認取消しに対して、承認取り消しの撤回を求める国の「是正指示」に従わないのは「不作為」であり、その「違法確認」を求めた裁判である。またしても沖縄人民を「被告」にするという安倍政権の傲慢で不遜な強権的態度だ。
 今年六月には、国の「是正指示」の適否を審査した国地方係争処理委員会でも結論を判断できず「真摯な協議」を求めるのみだった。三月には代執行訴訟での「和解」も成立しており、実質的に安倍政権は自ら描いたシナリオが国の機関によって棚上げ状態にさらされていたのだ。最後の望みを今後の最高裁判決に託そうという魂胆だが、例え「違法確認」がなされようが、辺野古新基地建設阻止の大衆的実力阻止闘争はなんらの制約も受けない。国は、再度の代執行訴訟を提訴するしかなく、袋小路に追い込まれているのは安倍政権そのものだ。
 今回の高裁裁判長も、千葉地裁裁判長時代に三里塚・市東さんの農地強奪攻撃に加担した代執行訴訟担当の多見谷であり、また法務省訟務局長の定塚である。多見谷は異例ともいえる国側の訴状のみで「争点整理」を作り、法廷でも「判決が確定すれば従うのか」と何度も沖縄「県」側に回答を迫る場面があったという。そして「充実した審理」を求めた翁長知事の意見陳述を無視するかのように、翁長知事以外の稲嶺進名護市長ら八人の証人申請を却下し、次回八月十九日結審、九月十六日判決日を言い渡した。
 翁長知事は冒頭陳述で、「わが国は法治国家である」と強弁した国側の陳述に対して、「自国の政府に、ここまで一方的に虐げられる地域が、沖縄以外にあるだろうか」「政府は総力を挙げて、ねじ伏せようとしている」と断罪し、安倍政権との徹底対決姿勢を明確にした。何度も確認しよう。辺野古・高江現闘争を攻防軸に、安倍政権の沖縄差別・弾圧攻撃を粉砕しよう。海兵隊撤退―全基地撤去へ突き進もう。



 

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