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     8月21日 東京

   「直接行動」呼びかけに80名決起

  
反戦、反改憲、新基地建設阻止、自衛隊派兵阻止掲げ防衛省デモ
     

 
 
 八月二十一日午後二時より、四ツ谷見附公園において、「直接行動」呼びかけの市ヶ谷・防衛省デモが、およそ八十名の結集で取り組まれた。
 直接行動は、昨年の戦争法成立阻止決戦の過程で結成された学生の反戦運動団体「学生ハンスト実行委員会」(学生ハンスト実)がその前身だ。
 学生ハンスト実の四名の学生は、昨年八月末に、戦争法成立阻止を掲げ、参院議員会館前での無期限ハンスト闘争に立ち上がり、また戦争法成立阻止決戦の国会前闘争の渦中では、機動隊による鉄柵規制に対して路上解放・占拠闘争の最前線に常に立ってきた。そして戦争法強行成立前夜の九月十八日、不当逮捕弾圧を受けながら、完全黙秘・非転向、あるいは取調拒否の獄中闘争を貫いている。
 学生ハンスト実は、このたたかいの総括の上に、「直接行動」と団体名を変更し、この間、辺野古新基地建設反対や高江オスプレイパッド建設阻止の現地派遣などに取り組んでいる。
 直接行動は、今回の取り組みの主旨について、「反改憲運動は、各地で展開される米軍基地反対運動や自衛隊派兵阻止運動と結びつき、反戦運動の質を持ったものとして取り組まれるのでなければならない」「一切の復古主義的な改憲、米軍基地建設、自衛隊の戦闘活動の阻止、自民党政権の政策の前提である日米安保体制の打破を訴える潮流の可視化・再編が不可欠」(「8・21市ヶ谷・防衛省前デモ」呼びかけ文)と主張している。われわれは、原則的左派の結集と、新たな階級闘争構造の建設を掲げる立場であり、その主旨に支持を表明するものである。
 特筆すべきは本行動に対して、現職自衛官から、賛同表明と自衛隊員に対して安保関連法にもとづく派兵命令拒否の呼びかけを行う手紙が寄せられていることだ(全文がネット上で閲覧可能)。
 昨年の戦争法案をめぐる国会論戦において、政府は支離滅裂で意味不明な答弁を繰り返し、戦争法案について労働者階級人民が納得する論拠を何ら示すことはできなかった。しかし最後には国会内議員の「数の論理」で強行採決をはかったのだ。このような安倍の独裁政治に対する怒りは、今後、他国の人民と「殺し、殺される」関係にさせられようとしている現職自衛隊員の胸にも深く刻まれているのである。
 午後二時に、デモ隊は、高江現地でのたたかいの写真を貼り付けた宣伝カーを先頭に、「NO WAR」と書かれた横断幕や赤黒旗、プラカードやさまざまな団体旗を手に四ツ谷見附公園を出発した。
 デモ隊は、防衛省正門前にさしかかると、ひときわ大きな声で「安倍政権による憲法改正反対」「自衛隊の安保関連法に基づく武力行使阻止」「改憲と一体となった沖縄の基地建設阻止」のシュプレヒコールを挙げた。
 炎天下の中、制服警察官の不当なデモ隊への規制や、公安警察による違法な撮影などの弾圧をはねのけて、デモ隊は最後まで元気にコールを上げ続けた。
 安倍右翼反動政権による戦争法の発動と、改憲発議がいよいよ目前に迫る中で、われわれは改憲阻止を反戦闘争の質でたたかう青年・学生のたちあがりに支持を表明するとともに、今後の活動に注目し、これをさらに広範なものにしていくために、共に努力していかなければならないだろう。


 

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