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     9月10日 滋賀

    日米合同軍事演習反対!

  
 あいば野集会・デモに近畿一円から400名が参加
     

 

 九月十一日から二十一日までの十一日間、滋賀県高島市の陸上自衛隊あいば野演習場で日米共同訓練が、陸上自衛隊約九百人、米軍約四百五十人を動員して強行された。
 訓練開始式の前日・十日に、演習場近くの住吉公園で「フォーラム平和・関西ブロック」と「2016あいば野に平和を! 近畿ネットワーク」が主催して、「日米合同軍事演習反対! 戦争法廃止! 憲法改悪阻止! 9・10あいば野集会」が開催され、近畿一円から四百名の労働者・市民が参加した。
 集会では、近畿ネットワークの野坂昭生代表が「あいば野では、一九八六年に第一回の合同軍事演習が行われ、以降二、三年に一度行われてきた。今回は昨年に続いて二年連続、十五回目となる。演習の常態化は、集団的自衛権の行使を前提にしている。この合同軍事演習を止めさせる闘いを通じて沖縄の仲間と連帯しよう」とあいさつした。
 連帯発言の最初には、会場からのひときわ大きな拍手の中、七月の参議院選挙で沖縄選挙区の自民党現職閣僚に圧勝した伊波洋一議員が登壇した。伊波さんは、沖縄の辺野古や高江で米軍基地建設を実力で阻止するたたかいが続いていることを紹介し、「辺野古新基地や高江ヘリパットなどが造られることによって、米軍はさらに訓練の質を高める。日本各地で、日本の国土が戦場になるという前提で米軍との合同軍事訓練が行われている。このまま沖縄に基地が造られたら戦争が沖縄にやってくる。沖縄は私たちの世代の責任としてそういう事態を起こさせないためにたたかっている。高江で来年二月までにヘリ基地を完成させようとしているのは、三月になるとノグチゲラの営巣期間に入るので騒音を出す工事ができないからだが、基地が完成したら米軍は毎日、オスプレイをものすごい騒音を出しながら飛ばす。こういった国のあり方を変えるために共に頑張ろう」と訴えた。
 また、近畿の最北端・京都府京丹後市にある米軍Xバンドレーダー基地の地元で反対運動を続ける「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」からの「今韓国では大規模な米韓合同軍事演習が行われ、それと軌を一にして饗場野での合同演習だ。アメリカのために韓国と日本の青年が命を投げ出す訓練をさせられている。トンデモナイことだ。安倍政権と厳しく対峙し、連帯して頑張ろう」とのメッセージが読み上げられた。
 主催の二団体からの決意表明と集会決議の採択のあと、参加者は演習場周辺をデモ行進した。また、集会開始前には、自衛隊今津駐屯地に対して合同軍事演習中止を求める申し入れを代表団が行った。


 

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