共産主義者同盟(統一委員会)






■政治主張

■各地の闘争

■海外情報

■声明・論評

■主要論文

■綱領・規約

■ENGLISH

■リンク

 

□ホームへ

     11月6日 京都

   米軍基地反対掲げ関西各地から750人結集
        
      騒音被害、米軍関係事故報告される
     

  
 十一月六日、「米軍基地いらんちゃフェスタin丹後2016」が丹後文化会館で開かれた。
 近畿の最北端・丹後半島の経ヶ岬に、米軍の「経ヶ岬通信所」が建設され、運用が始まってからもうすぐ二年になる。運用開始と同時に、基地の発電機からの騒音が付近の住民を苦しめ、二年に満たないわずかな期間ですでに三十三件(判明しているだけで)の事故が米軍関係者によって引き起こされている。
 こうした中、今年で三回目となるこのフェスタは、地元の「米軍基地建設を憂う宇川有志の会」などが主催したもので、関西各地から七百五十人が参加した。
 集会では、沖縄の新聞社「琉球新報」編集局政治部長の島洋子さんが記念講演。「沖縄は基地で食っていると言われるが、県民の総所得のうち、基地から得られるのは5%にすぎず、実際には基地が経済発展の妨げになっている。基地が戦争の抑止力になっているというのも事実と違う。米軍が沖縄や日本を守ることはない」と、沖縄の米軍基地の実相を話した。
 憂う会の永井事務局長は、基地建設以降の経過を説明し、加えて「当初は米軍基地はこれ以上拡張しないと約束していたのに、隣接する農地を買い上げて拡張しようとしている」と住民の安全・安心を無視した一方的なやり方を批判した。
 次に、福知山市平和委員会から、「基地所属の軍人・軍属の実弾射撃訓練を、これまで行っていた米軍のキャンプ富士から自衛隊の福知山射撃場(基地から南に約七十五キロ)に移転して行おうしている。米軍が活動範囲をどんどん広げている。福知山を京都で二番目の米軍基地にさせてはならない」と、危険な状況が報告された。
 続いてTHAADミサイル(終末高高度迎撃ミサイル)配備計画が明らかになり、大きな反対運動が続けられている韓国から送られた活動紹介の映像が上映された。
 基地建設からわずか二年で、敷地の拡張や福知山での射撃訓練などの話が出てきた。今後、どれほど広がっていくのだろうか?米軍と自衛隊とが同じ施設を使って訓練し、その延長線上に実際の戦闘に参加していくという危険な流れが、京都でも現実のものとなろうとしている。
 集会終了後に京丹後市内をデモ行進して「米軍基地は京都にも沖縄にも、どこにもいらない。即時撤去を!」と訴えた。
 「米軍Xバンドレーダー反対・近畿連絡会」は、このフェスタ開始前に米軍基地前で抗議行動を行った。また、「米軍Xバンドレーダー反対・京都連絡会」はこのフェスタに先立つ十月二十三日に、京都市内において「米軍基地撤去、実弾射撃訓練反対、南スーダン派兵反対」などを掲げて集会とデモを行った。

 

当サイト掲載の文章・写真等の無断転載禁止
Copyright (C) 2006, Japan Communist League, All Rights Reserved.