共産主義者同盟（統一委員会）

■4月27日　大阪

　　　高浜原発うごかすな！

　　　　関西電力本社を700人が包囲し抗議

　　
　今年三月、大阪高裁は、高浜原発三・四号機の運転停止を命じた大津地裁の仮処分決定を覆し、稼動を容認する決定を出した。ほとんどの世論調査では、原発反対の意見が推進の倍以上になっている中、関西電力の「原発は安全であるから、避難計画は不要」などという主張を丸写しにした、とんでもない決定である。
　これを受け、高浜原発の再稼動をさせないための行動の一環として、四月二十七日「高浜原発うごかすな！関電包囲全国集会」が「高浜原発うごかすな！実行委員会」（呼びかけ団体は「原子力発電に反対する福井県民会議」）の主催で行われ、東京や関西で反原発を闘っている個人・団体や、全国の原発立地地元で闘いを続ける人たちなど七百名が参加し、関電本社を包囲し抗議行動を闘った。
　集会は、県民会議の中嶌哲演さんの「関西電力は安全上・経済上のリスクを犯してまで原発を稼動させる必要があるのか。むしろ脱原発の経営方針を進めることがもとめられている」というあいさつで始まった。
　ついで、関電への申し入れ文を参加者全体で確認し、五名の代表団を送り出した。
　続いて福井原発差止め訴訟（滋賀）弁護団から「原発がいずれ立ち行かなくなることは、関西電力がいちばん理解している。関電代理人の弁護士も、自分たちに正しくないことをしているとわかっているがゆえに、裁判の場では目を伏せている。法廷でも勝利を目指していく」という報告が行われ、鹿児島や福井からの参加者、福島からの避難者からの発言、四国と新潟からのメッセージが読み上げられた。
　ここで、申し入れ代表団から「十六分も待たされた上に、わずか五分間、それも立ったままで、広報担当代理人が文書を受け取るという不誠実な対応だった」という怒りの報告が行われた。
　集会後半では、関西各地からの参加団体、労働組合、関東からの避難者などが闘いの報告や決意表明を行った。
　集会のまとめとして「若狭の原発を考える会」から「五月中旬とも言われる再稼動を許さないため、五月七日に高浜現地集会を行い、翌日から十二日まで原発立地各自治体への申し入れなどを行いながら福井市までリレーデモを行ない、十二日には福井市内で集会を行う」という当面の行動計画が提起された。
　一時間半の集会を終えたあと、「高浜原発の再稼動反対！すべての原発の廃炉」などを訴えて大阪市内をデモ行進した。