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     4月30日 東京

   反戦闘争実、岩国から講師招き集会・デモ


  
 四月三十日午後、渋谷勤労福祉会館において「日米安保粉砕! 辺野古新基地建設阻止! 天皇制廃止・退位特例法粉砕! 共謀罪新設阻止! 安倍政権打倒4・30反戦行動」がたたかわれた。主催は有事立法―改憲阻止 反帝国際連帯 反戦闘争実行委員会(反戦闘争実)。
 午後一時三十分より集会は開始された。司会者は「現在、安倍政権のもとで戦争のできる国づくりが、大きな国内支配体制の転換を伴いながら進行している。これに反対の声をあげ、たたかおう」とあいさつした。
 次に、岩国市議・リムピース共同代表の田村順玄さんによる「岩国基地強化の現状と市民のたたかい」と題する約一時間の講演が行われた。
 講演の主旨はおおよそ以下のようなものであった。一七年中に神奈川県の厚木基地から、原子力空母ロナルド・レーガンの艦載機六十一機が岩国基地に移転する。すでに一月にF35Bステルス戦闘機が強行配備されており、合計で約百六十機の海兵隊実戦部隊が配備される。岩国基地は沖縄の米軍嘉手納基地をしのぐ極東地域で最大規模となる。五千六百八十四億円の税金を使い、岩国基地の滑走路沖合移設事業が行われ、岩国基地はそれまでの一・四倍の大きさの基地として強化されたが、それらの事実はほとんど報道されず、全国に知られてはいない。愛宕山地区には、厚木から移転する三千八百人の米兵や家族が移り住む。すでに高級将校用の米軍住宅二百六十二戸が完成しつつある。岩国基地の大強化に反対するたたかいとして毎月一の日に座り込み行動を継続している。十年前の三月には岩国住民投票が実現し、圧倒的多数で米軍再編反対の岩国市民の民意を国に突きつけた。この時には、一万人が結集し米軍再編反対集会を開いた。もう一度そのようなたたかいを実現するために奮闘していきたい。
 田村さんは、「二十歳の時から五十年以上にわたって反基地運動をつづけてきた。これからも岩国基地の問題を全国の人に知ってもらうために奔走していく」と講演を締めくくった。
 その後十分間の休憩、カンパアピールが行なわれた後、たたかう仲間からの連帯発言が行なわれた。
 破防法・組対法に反対する共同行動の石橋さんは、主に緊迫する共謀罪成立阻止のたたかいへの参加よびかけを行なった。
 沖縄・一坪反戦地主会関東ブロックの大仲さんの発言は、四月二十五日の辺野古護岸工事着工を弾劾するとともに、辺野古現地や「本土」でのさまざまな抗議集会・デモへの参加を呼びかけるものであった。
 戦争法廃止 安倍たおせ! 反戦実行委員会の松平さんは、朝鮮民主主義人民共和国(共和国)のミサイル開発を口実に、戦争体制づくりを進める安倍政権打倒のたたかい、とりわけ五~六月の共謀罪成立阻止をかかげた国会前座り込みへの参加を訴えた。
 日韓民衆連帯全国ネットワークの尾澤さんは、朝鮮半島をめぐる緊迫した情勢を中心に発言を行った。特に本年強行された米韓合同軍事演習が、例年以上の攻撃的・侵略的な性格を持っていることを批判し、共和国の「ミサイル発射」による差別排外主義の激化と、日米韓軍事同盟強化と対決していくことを訴えた。
 アジア共同行動日本連絡会議の難波さんは、主にアジア米軍総撤収をかかげ、沖縄―岩国―京丹後―神奈川―横田を貫いた反基地・米軍再編反対運動の結合を創り出すこと。そしてアジア開発銀行(ADB)総会反対闘争、米比合同演習反対闘争、六月アジア共同行動などへの参加を呼びかけた。
 最後に、集会主催二団体の労働運動活動者評議会、派兵反対実行委員会が決意表明を行なった。さらに集会決議(案)が読みあげられた後全体の拍手で採択され、集会は終了した。
 集会終了後、参加者は渋谷駅前を一周するデモに出発した。デモ隊は「朝鮮戦争反対!」「共謀罪成立を阻止するぞ!」などのシュプレヒコールを挙げながら、連休中でにぎわう繁華街を練り歩いた。デモ隊の横には機動隊や五十名以上の警視庁公安部が張り付き、違法な写真撮影や人定など弾圧の機会を狙っていたが、それらの不当弾圧を跳ね返しながら、神宮通り公園までデモ行進し、行動は終了した。


 

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