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     5月13日 沖縄

   沖韓民衆連帯集会

    韓国から四十名以上が参加


  

 韓国反基地運動との持続的な連帯活動に取り組んできた沖韓民衆連帯による集会が五月十三日、那覇の沖縄県立博物館・美術館で開催された。今年の集会は「沖縄にキャンドルパワー・沖韓連帯集会」とのタイトルがつけられ、朴槿恵前政権を打倒した韓国民衆のたたかいに学び、沖縄と韓国の人々の相互連帯を発展させていくものとして取り組まれた。
 集会ではまず、沖縄国際大学教員の佐藤学さんが「『トランプ』に世界を壊させない 東アジアから平和を!」と題する報告を行った。佐藤さんは、トランプ現象の本質は、「人種差別感情に基づいた排他主義であり、保守的な白人層があらゆる『少数派』を排除・否定して失った優位を取り戻そうとした運動」と指摘した。そして、「今は歴史の転換点。間違った方向に進んではいけない。ともに手を取り、繋がることで悪の支配を防ぎましょう」と訴えた。
 続いてヘリ基地反対協の安次富浩さんが辺野古新基地阻止闘争の現状について報告した。発言の冒頭、安次富さんは、韓国民衆のたたかいに学び、それを引き継ぐことの重要性を指摘した。そして、一九九七年名護市民投票から今年で二十一年目を迎えた辺野古新基地建設阻止闘争の状況を報告した。日本政府・防衛省による護岸工事の着工に関して、安次富さんは「あきらめたら政府の思うつぼ。座り込み、作業車両を止め、工事を遅らせる。こうした現場でのたたかいを基礎において、知事が埋め立て承認撤回をできる条件をつくっていく」「共に手を取り合って、東アジアに平和な海をつくろう」と訴えた。
 今回の集会のために韓国語の字幕を付けて編集された「高江・森が泣いている」(影山あさ子・藤本幸久共同監督)の上映の後、韓国側からの報告に移った。
 済州島・江汀(カンジョン)村の副会長であり、江汀村済州海軍基地反対対策委員会委員長であるコ・コニルさんは、この十年に渡って続けられてきた済州海軍基地建設反対闘争について報告した。村民や支援者による非暴力抵抗に対して、韓国政府・韓国海軍は大量逮捕や多額の損害賠償請求によって反対運動を押しつぶそうとしてきた。海軍基地そのものは昨年二月に完成し、さらに今、米海軍の最新鋭ステルス・イージス艦の済州海軍基地への配備計画など新たな問題が起こってきている。こうしたなかで、江汀村は平和のためにあくまで抵抗を続けていく、とコ・コニルさんは語った。
 さらに、緊迫するサード配備阻止闘争について、韓国からの訪問団の一人のチョン・ジョンミさんが報告した。さる四月二十六日にサード(終末高高度ミサイル防衛)システムの一部が電撃的に搬入された星州草田面ソソン里では、装備の追加搬入を阻止するための夜を徹したたかいが続けられている。チョン・ジョンミさんは昨年七月の韓国政府によるサード配備発表以来の星州でのたたかいをパワーポイントを使って分かりやすく報告し、現地でのたかいへの注目と連帯を訴えた。
 今回韓国からは実に四十人を超える活動家が沖縄を訪れ、平和行進や県民大会、この日の沖韓連帯集会を含む一連の取り組みに参加している。日米政府の策動に抗して体を張ってたたかう沖縄の人々のたたかいは大きな共感を呼んでいる。韓国をはじめアジア各地の人々と連帯して、辺野古新基地建設を阻止し、アジアからすべての米軍を叩き出す大きなたたかいのうねりをつくりだそう。

 

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