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     5・21 山口

   朝鮮半島情勢と米軍岩国基地テーマに講演集会
      
    

   

 五月二十一日、岩国市福祉会館において異議あり!「基地との共存」市民行動実行委員会主催の講演会が開催された。講演は東京新聞論説委員である半田滋氏によって「米軍にささげられる岩国基地」と題し、「朝鮮半島情勢と米軍岩国基地」をテーマにして行われた。集会には岩国市民はもとより全国各地から百八十人を超える人々が参加した。
 まず、講演に先立ち司会者より、基地との共存政策をすすめる福田市政で果たしてほんとうに岩国市民の平和を守ることができるのか、一人ひとりに真剣に考えてもらうために本講演会を開くことになったこと、今後も継続してこうした学習会を連続して開催していくことがあきらかにされた。
 同日、岩国市は「住民説明会」と称して市内三カ所での艦載機部隊受け入れのための説明会を開催した。さらに、二十三日にも基地近くで説明会を開催し、住民への説明は尽くしたとして六月にも受け入れ表明を行うためのアリバイ作りを行ってきたのだ。こうした六月福田による艦載機受け入れ表明と早ければ七月から本格化する部隊移駐開始を直前に控えた中で、市民からの反撃のたたかいとして講演会は開催されたのである。
 講演では、岩国基地沖合移設の経緯を改めて確認しながら、今回の空母艦載機移駐の背景である「米軍再編のロードマップ」の意味、それにともなう岩国基地の拡大強化によって岩国基地が東洋最大の米軍基地になること。そして、米軍にとって主要な出撃拠点へと大きく変貌していくことが暴露された。岩国基地は、横須賀基地と佐世保基地の中間に位置し、その相互利用が可能となることから空母二隻が日本にいることができ、まさに岩国が対中国、朝鮮半島にむけた出撃拠点となることが明らかにされた。また現在、佐世保の「水陸機動団」(陸自)のオスプレイが佐賀空港に配備されようとしているが、それにより普天間のオスプレイの事実上の中継基地となっている岩国基地が米海兵隊、陸上自衛隊の両オスプレイの中継基地化していくことも明らかにされた。まさに、米軍は、中東における「イスラム国」との戦争や朝鮮半島での戦争危機、さらには対中国との軍事的対抗といった状況をにらみながら、軍事戦略拠点として岩国基地をフル活用しようとしていることが徹底して暴露、批判されたのだ。
 講演の後、参加者からの質疑と応答が活発におこなわれ、空母艦載機移駐がもたらす岩国基地の最前線基地化の動向が改めて参加者全員で確認されたのだ。
 最後に、移駐反対にむけて全員で決意も新たに「ガンバロー」のシュプレヒコールをあげ、集会を終えていった。
 空母艦載機の本格移駐は、早ければこの七月にも開始される。移駐は段階的に行われ、来年の五月頃のFA―18スーパーホーネットの移駐をもって、全ての航空機の移駐が完了する予定となっている。移駐に伴い、軍人・軍属・家族を合わせ、約三千八百人が岩国へ移駐し、岩国市は一万人を超える軍事・軍属であふれかえることとなる。
 住民説明会のあと福田市長は、「さまざまな意見をしっかりと受け止め総合的に判断する」と述べ、六月受け入れ表明へと突き進もうとしている。
 見守りのつどいを拠点に岩国市民に連帯し、ともにたたかっていくことが求められている。全国から岩国へとかけつけ、岩国基地の最前線基地化を阻止しよう。

 

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