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     5・22 千葉

   天神峰やぐら裁判第九回口頭弁論

    
内田裁判長の反動的訴訟指揮に怒り爆発
      
    

   

 五月二十二日、千葉地方裁判所民事第二部(内田博久裁判長)で、新やぐら裁判の第九回口頭弁論が開かれた。
 この裁判は成田空港会社(NAA)が三里塚芝山空港反対同盟に対して市東さんの天神峰の畑の一角に立つやぐら及び立て看板の撤去を要求して起こしたものであるが、不当な強制執行攻撃から市東さんの農地を守るための重要な裁判闘争の一部となっている。
 この間NAAは、昨年十月に農地法裁判で市東さんに農地の明け渡し命じる判決が確定したことをもって、この新やぐら裁判の終結を主張し、農地強奪に向けた条件整備をしようとしてきた。しかし、そもそもやぐら及び立て看板の所有者は市東さん個人ではなく反対同盟であり、当事者の異なる裁判の判決を理由に裁判の終結を迫るというNAAの強引な策動は当然にも粉砕されてきた。
 この日は陪席裁判官の交代に伴う更新手続きとして、反対同盟弁護団より更新意見陳述が行われた。
 NAAは市東さんの農地の底地を買収していることを根拠にその上に立つやぐらや立て看板の撤去を要求しているのだが、反対同盟弁護団はその意見陳述において、そもそも耕作者の同意なしに行われたその農地取得が違法・無効であり、NAAには土地の所有権は存在しないことを再度鮮明に示した。そして、市東さんの農地の取り上げが実質的な「公用収用」であること、「離作補償」が農地の賃貸借契約解約の許可条件であるにもかかわらず、NAAがそれらを無視して開き直っていることを追及した。また、人々の生活を犠牲にしてきた成田空港建設の合理性を問い、やぐらや立て看板が民衆の表現の自由として存在していることを鮮明に提起した。
 しかし、NAA側はこれらの論点に対してまともに答えない。裁判所は本来このようなNAAの不誠実な態度をただし釈明を求めなければならないが、そうではなく、「原告(NAA)は答えないといっているので、被告側に主張・立証責任があり、そうしなければ被告側の不利になる」などと言ってのけた。これに対して、傍聴席からの怒りが爆発し、法廷は一時騒然となった。そのなかで反対同盟の萩原富夫さん、太郎良陽一さんらが暴力的に退廷させられた。弁護団は強権的な訴訟指揮を弾劾し、何とか早期結審を図ろうとする裁判所に対して、全面的な論点を提起しNAAの違法性を徹底して追及する姿勢を明らかにした。
 報告集会の後、反対同盟と支援者は千葉駅近くの繁華街で市東さんの農地の強制執行を許さない署名活動を行った。千葉地裁による拙速審理を許さず、この裁判に勝利し、そして市東さんの農地を守り抜こう。

 

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