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     5・31 東京

     共謀罪廃案!

    
日比谷野音で四千七百が声あげる
      
    

   

 五月三十一日夕刻より、日比谷公園野外大音楽堂(日比谷野音)において、「5・31共謀罪法案の廃案を求める市民の集い」が開催され、四千七百名が参加した。主催は同実行委員会。
 午後六時の開門と共に参加者が会場へとなだれこんで、またたく間に日比谷野音は満杯となり、会場内に入れない人が続出した。
 六時十分より、プレ企画としてマッシーさんによる三線の演奏と、「座り込めここへ」「今こそ立ち上がろう」など沖縄の闘争現場で歌われている歌が披露され、参加者もマッシーさんとともに合唱した。最後にマッシーさんは「共謀罪廃案」などのコールをのせたカチャーシーを踊り、大きく会場を沸かせていた。
 次に、ピースボート共同代表の野平晋作さんがアピールを行ない、「共謀罪NO! の声と共に、沖縄への弾圧に抗議の声をあげていこう。六月十日の辺野古埋め立て反対、共謀罪法案の廃案を求める国会包囲に集まろう」と語った。
 六時三十分より本集会が開始された。グリーンピース・ジャパン事務局長の米田祐子さんが主催者あいさつをした。つづいて弁護士の海渡雄一さんが「共謀罪法案の審議をストップし、国連の問いに答えよ!」と題した特別アピールをした。
 次に野党国会議員からのあいさつなどが行われた。参院会派「沖縄の風」の糸数慶子議員は「共謀罪法案は、政府に抵抗する沖縄県民の行為を未然に一網打尽にしようとする意図が明らかだ。山城博治さんは百五十日以上も不当に拘束された。共謀罪の本質は戦前の治安維持法と同じだ。最後までたたかうことを誓う」と語った。
 特別ゲストとして登壇した精神科医の香山リカさんは、「私の出身地の北海道小樽の偉人は小林多喜二だ。彼は一九三三年二月二十日に治安維持法違反容疑で逮捕され、築地署で拷問により命を失った。このようなことを二度と許してはならない。共謀罪に反対することは人間としての尊厳を守るたたかいだ」と語った。
 つづいて、アムネスティ・インターナショナル日本や自由人権協会などの市民団体や労働組合の代表らが、共謀罪に反対する発言を行った。
 その後、全体で「共謀罪NO!」のプラカードを掲げながら、「共謀罪は絶対廃案!」「強行採決絶対反対!」「えん罪つくる共謀罪いらない!」などのコールを全員で唱和し、集会を締めくくって、参加者は新橋・銀座方面から東京駅至近までのデモ行進を行なった。

 

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